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日本見聞録  
 

2009年日語組幽默演講第一名 王百祿 太平洋

 
はじめに


今月の上旬、日本へ行って来ました。久しぶりの日本でした。大学時代の頃、アジア航空の招待で、研修団の一員として、研修旅行に行きました。もう
29年も前のことでした。今思い出しても、いい思い出ばかりです。この度、国際シンポジュウムに参ることが出来て、心がうきうき、胸が躍りました。


さて、時代の移り変わりにつれて、人も物も変わったような感じが色々あります。

 

 

前言

這個月上旬,去了一趟日本。很久沒去日本了。大學時日亞航招待參加研修團去日本研修旅行,那已經是29年前的事了,現在想起來,充滿美好的回憶。這次參加國際學術研討會赴日,內心雀躍不已。





然而,隨著時代的推移,頗有人事已非的感覺。

     
入国審査

私は、セントレア(Centrair)、つまり中部国際空港から日本に入国しました。入国審査の時に、審査官から、「指紋採取お願いします」と言われました。


「指紋採取ですか、えっと、どちらがよろしいでしょうか。親指?小指?それとも中指?」




「すみません、両手の人差し指を指紋読取機器の上に置いて下さい。」


「はい、はい、承知しました。」



「それから、顔写真もお願いします。」


「顔写真?嬉しいですよ。プリクラを作ってくれるんですね。はい、チーズ!」


「すみません。テロ防止のための撮影です。ポーズはご遠慮下さい。」


「はい、はい、承知しました。チーズ!いや、バター!


何かテロリスト扱いにされたような気がしました。私のプライバシー権は無視されていしまったようです。日本はいつからまた鎖国の道を歩んだのか、としみじみ感じさせられたんです。

 
 

入境審查

我從名古屋機場入境,入境審杳時審查官說:「請按指紋!」


「按指紋嗎?要按哪一指呢?拇指?小指?還是中指?」





對不起!請將兩手食指放在指紋讀取機上。

好!好!知道了!

然後,要拍臉部照片。」

臉部照片好高興哦!幫我做大頭貼吔!Cheese!」



對不起!這是防恐照,請不要擺Pose



好!好!知道了!Cheese!不!Butter!」



覺得我好像是被當成恐怖份子。我的隱私權似乎被漠視了。日本從什麼時候又開始走向鎖國之路了呢?令人感慨不已。
 

ナンパ

夜、町でぶらぶらしているところへ、声を掛けられました。


「お兄ちゃん、エステしませんか。」と若いコギャルから、声を掛けられたんです。


「エステって、なに?」そっそく電子辞書を出して調べてみると、「エステ:フランス語、エステティックの略、全身を対象とした美容。」なるへそ、全身美容のことですね。あれ?まさか!エッチ!でも、「一人旅の一匹狼の俺には、いいことじゃないか。」ちょっとよろめきそうになりましたら、


「ねえ、ねえ、お兄ちゃん、痺れさせて上げるわ!」と、目をパチパチして、誘ってくれたんです。


いわゆる「旅の恥は掻き捨て」、よし!じゃ、パーと行きましょう!でも、そういう土壇場になった私は、すっかり気が萎えてしまいました。女房の角を生やした顔がちらちらして、朝飯抜きだったし、心で我慢、我慢して、、声を掛けたコギャルに、


「エクスキューズミー!日本語はぜんぜん出来ません。アイムソリー!」と誤魔化しながら、ティシュペーパーをもらって、逃げてしまいました。なぜなら、私は夜道の歩けない男だからです。なぜなら、女房が怖いからです。

 

 

搭訕

晚上,在街上溜躂溜躂著,被年輕的辣妹搭訕:


「大哥!要不要
Esthe?」Esthe?是什麼東東?趕緊拿出電子字典查詢:


Esthe:法文Esthetics的略語,全身美容。」原來如此!是全身美容哦!不會吧!好色哦!可是,對獨自旅遊獨狐一匹狼的我而言,不就是送上門的好康嗎?正在迷網的是候…





「ㄋㄟ!ㄋㄟ!
大哥!包你舒服喔!辣妹眨著雙眼邀請我。




所謂
在外旅遊不怕丟臉」。好!衝啊!可是,到了那樣的最後關頭的我,完全喪了氣…老婆變臉我就沒飯吃。只好跟搭訕的辣妹敷衍:






excuse me我不會說日語!I am sorry!」拿了面紙就閃人。為什麼?因為我是個不能走夜路的男人。為什麼?因為PTT。

 

幻の手羽先

夕食は、友人と居酒屋へ行きました。地元グルメの「幻の手羽先」という看板料理で有名なチェーンストアです。「秘伝のタレとピリリと利いたコショウが味の決め手」とメニューに書いてありますが、名物の手羽先を注文したら、一人前400(税込み)、出されたお皿に、唐揚げ手羽先が五本しか載せてありません。


「まあ、可愛い手羽先、こんなにちいちゃい手羽先は初めて見たわ。あたい、何本も食べれるわよ。」と友人にからかわれました。だって、私は早い者勝ちとばかりに、両手に手羽先を掴み、前歯でぱりぱりぱりぱり、ぱりぱりぱりぱり、と一所懸命食っていました。次に注文した料理もびっくり仰天、みみっちい「なんこつ唐揚」とか、「鶏皮カラ揚げ」など、普段あまり食べないものばかりでした。少しぼられた感じがしました。

 

夢幻炸雞翅

晚餐跟朋友到居酒屋去是一家以當地美食「夢幻炸雞翅」而聞名的連鎖店。菜單上寫著「秘傳的醬汁跟辛辣的胡椒是味覺的妙訣」。點了招牌的雞翅膀,一人份400日圓(含稅),端出來的盤子上只擺著5支炸雞翅。



「噯吆!好口愛的雞翅哦!這麼小咖的雞翅,人家還是第一次看到呢!人家可以吃好多支哦!
朋友調侃著。我呢,先吃先贏。雙手抓著雞翅,用門牙拼命地啃。接下來點的菜也令人大吃一驚,小氣巴拉的炸雞軟骨炸雞皮等,都是平常不太吃的東西。有點被敲竹槓的感覺。

 

     

結び

バブル景気が崩壊してから、平成不況が続き、それにアメリカの金融危機に影響され、日本がふたたび「失われた10年」に突入していることを、「幻の手羽先」が「ちいちゃい手羽先」に変わることから窺えるようで、私の心の中の日本神話が崩れてゆくような淋しさの、今回の日本見聞でした。次に行った時は、もっと明るい楽しい日本であってほしいものです。もっとデカイ手羽先が腹一杯食いたいなあと思います。


ご静聴どうもありがとうございました。

 

結語

泡沫經濟破滅之後,接著平成不景氣,再加上受到美國金融危機的影響,日本再度面臨失去的10年,這可以從夢幻炸雞翅變成小咖雞翅膀一窺端倪。我心中的日本神話幻滅的落漠,就是這次的日本見聞。希望下次再到日本時,能更開朗、更快樂!更可以好好地吃一頓巨無霸的炸雞翅。





謝謝傾聽!