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  暖かいお粥  

 

溫暖的粥  
 

Second Place Winner  2007 Japanese Prepared Speech Contest  Emily Yu Success

 

暖かいお粥

溫暖的粥

 


ある週末の休日でした、仕事の都合で、朝早く暖かい布団に別れを告げて、私はしぶしぶと会社に出かけました。道の上は車で一杯ですから,バスの速度は大変遅く、会社に着いた時もうお昼に近かったので、朝飯を省略しました。まだ人の来ていないオフイスは大変静かで、少し寂しいが、お蔭で気分がすっきりして、仕事が大変捗りました。一寸手を休めた途端、お腹が凄くへっているのに気づいて、仕事をする力が抜けた様な気がします、時計を見たらまだ11時だけで、昼食にはまだ早い、そして私の仕事は予定として午前中に仕上げる積りだったので、弁当などは用意していません。 

解決の方便として、私は同僚の丁さんに助けを求めました。丁さん、朝食を取らなかったから、今お腹がペコペコなんです。先日のラーメンまだある? と助けの声をかけたら「ラーメンはもう食べちゃったの、でも私の弁当なら先に食べても良いのよ!」と友情たっぷりの返事をくれました。 私は大変感動しましたが、相手の好意を正直に受け取る訳にはいきません。 「私が弁当を食べたら今夜八時まで仕事する、貴方(あなた)のお腹はどうするの?」と折角の好意を辞退しました。 

自分の席に返って来た私は、ペコペコなお腹を無理に我慢して、仕事を続けました。 所が十二時に近いこる、思いがけなかった事には、丁さんが、両手に一茶碗の、湯気の立っている、暖かいお粥を持って来て、游さん!お腹がへっては戦が出来ませんよ、さあ!このお粥で元気を出してください と私の事務卓の上にお粥を置きました。丁さんの厚い友情に思わず、私の胸は一杯になり、瞼は熱くなり、涙が()ちそうになりました。その時は、注意しませんでしたが、私が去った後、丁さんは直ぐオフイスに設備されている、台所に行き、弁当のご飯で二茶碗のお粥を作って私と分かち合ったのです。 私はその時程、友情の貴さを、痛切に体験した事はありません。日本人の良く言う「持つべきは友なり」 この言葉の中で言う友とは、丁さんのような、困っている人に心からの気遣いをして、自分の事のように、サポートする人だとつくづく思いました。 

そこで私はもっと大きく。広く、世の中の人間関係について、丁さんみたいな利他主義人間関係を真面目に考えました。 古今東西人類の生活改善に責任を感じた人々はみんなこの問題を考えて来ました、そして今私もこの問題を発見して、考え始めました。これは積極的な、実現可能性の大きい、一つの仮説です、皆さん私と一緒に考えて見て下さい。もし全地球上の人類が、私の同僚丁さんの様に、他人との関係で相手(あいて)を親切にする事ができたら、この世は人類が追い求めていた、 最高の理想大同世界やユートピアの生活環境が実現するのではないでしょうか! 理想な生活環境とは、人を愛して自分も愛される所です、(げん)に私の同僚丁さんはそれを実現しました、心掛け一つで誰でも容易く出来ます。

皆さんここでユートピアを創りたいと思いませんか? ではここで。


        在一個週末的假日,由於要趕完工作,一早就離開了暖和的棉被,我踏著很不情願的腳步,到公司去上班。一路上都是塞滿了來往的車輛, 因而我的車子只好減低速度, 牛步而行, 到達公司的時候, 已經不早了,所以早餐就省略了. 仍舊未有人的辦公室,靜悄悄地, 雖有些寂寞, 但因此反而神清氣爽,工作上更顯得心應手且效率大為提昇。 稍做休息的片刻驟然感到肚子餓得發慌,維持工作的體力消失似的。 看一下手錶,還只是十一點而已,要吃午飯還嫌過早,而我原先計劃要在中午前完成工作,因此没有帶便當來加班。

 

為了解決問題的方便之策,我便向同事丁小姐求助,我說:『丁小姐,因為没用早餐,現在我的肚子餓得不得了,您先前的速食麵現在還有嗎?』丁小姐回答:『那些速食麵早就一掃而空了,但您可以先吃我的便當呀!』她給一個充滿友誼的回答,當時我非常地感動,但是我很不好意思直接接納她的好意。『如果讓我把您的便當吃了,但必須工作到今晚八點的您,要如何處理您的肚子呢?』我只能這樣地辭退了她的好意。
 

回到自己位置的我,把飢餓不堪的肚子勉強地忍受著,把工作繼續地趕下去。 到了十二點的時候,出乎意料之外發生了一件事,丁小姐雙手捧著一碗熱氣騰騰稀飯走了過來,對著我說:『肚子餓的士兵要如何打仗呢?現在請用這碗稀飯提起您的精神來。』這麼一說,便把稀飯擺放在我的辦公桌上,對於丁小姐的這番深厚的友誼,我不覺心中充滿感激,眼眶紅潤,淚水都快滴了下來。當時我不曾察覺,原來丁小姐在我離開後,即刻到設有廚房的辦公室去,將便當的飯煮成兩碗稀飯,和我分享了她的午餐。  

丁小姐的這番關愛,使我深刻地體驗到生平從未有過的感觸 - 友誼的可貴。日本人常說一句話『最值得擁有的莫於知己的朋友』,我認為這句話中的所提到的『知己朋友』便是指像丁小姐如同一般,對遭遇困難的朋友,給與發自內心的關懷及給予支持的人。

 

        於是我對於社會生活的人際關係有關的問題,開始更為深遠、更為廣闊的思考。古今之間,自東到西,凡是對人類生活的改善,思考過人類使命的人,都想過這一個問題。而現在我也發現到此一問題而開始思考, 這是積極而具有實現之可能性的人類生活改善的問題。 以當前而言,這還只是一個假設性的問題。各位先生女士請你們和我一起來想這個問題吧! 假使地球上的人類能夠和我的同事丁小姐一樣,在和他人的關係上能親切地善待對方的話,這種世界不就是人類所追求的最高理想,大同世界或者烏托邦嗎?所謂理想的生活環境,也就是能愛別人,也能被別人所愛的地方,實際上我的同事丁小姐已經把它實現了。 只看您想不想做而已,如果您有心去做的話,都能輕而易舉的做到。


各位聽眾,您想不想和我一起來創造烏托邦的理想世界呢?